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2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)

5月3日夜から6日の夕方のかけて大峰奥駆道の一部を縦走してきました。
今回は10名参加で、内4名が釈迦岳から行者還岳まで縦走、5名が八経が岳から行者還岳までの縦走、残り一名はテントキーパーでした。
4名を釈迦岳の登山口で降ろした後、行者還トンネルの西口へ移動し、5名が八経が岳へ向かいました。弥山小屋で9名が合流して宿泊。翌5月5日は9人で行動しました。
5月4日の行者還トンネルの西口~八経が岳~弥山小屋の5名の報告は別にupしています。
こちらは釈迦岳から行者還岳までの縦走の報告をします。
(釈迦ヶ岳~八経ヶ岳~弥山小屋(泊)約14.2キロの行程)
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_1514979.jpg

この地図の作成にあたっては、国土地理院長の
承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用した。
(承認番号) 平成24情使、 第280号

5月3日
19:30 飯山市民総合センターを出発、高松自動車道、徳島自動車を
     乗り継いで徳島港から21:50発南海フェリーで
24:00 和歌山港に渡り、
5月4日
00:00 和歌山港から、国道24号線で奈良方面に向かう。
     五條市内で国道168号線を南下し十津川村旭橋を左折、林道
     を通り、
03:30 太尾登山口に到着、旧の登山口だと思うが、この先は落石
     だらけで進めなかった。車中仮眠を取る。
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_15501443.jpg

05:00 起床、天候曇り、太尾登山口で往復組と別れ、
05:45 釈迦ヶ岳南西の太尾登山口(1300m)を出発、釈迦ヶ岳までの
     行程4.6km。
06:35 1465m分岐で休憩し、ブナ林を登る。途中右手の笹の斜面に
     2匹の鹿と出会う。
     こちらに顔を向けて、逃げようとしない。様子を覗っている
     ようだ。尾根道から東方には、山頂が錐立った大日岳が展望
     できる。
07:22 古田の森(1618m)から緩やかな下り鞍部の平坦地になる。
     右手前方に今日目指す一番目の山、八経ケ岳が見えてくる。
     開けた尾根道を通り
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_15511193.jpg

08:04 千丈平に、キャンプのテントが一張り。水場(かくし水)がある
     深仙ノ宿への分岐標札が掛っている。
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     千丈平を過ぎると、道は急坂になり、針葉樹(トウヒ)が多く
     なる。
08:19 奥駆道分岐に合流する。山頂まで0.2km、南方は、南奥駆道
     に通じ熊野に達する。
08:32 釈迦ヶ岳山頂(1799.6m)に到着。山頂には、釈迦如来像が
     安置されている。展望は360度開けて大変良い。北には、
     孔雀岳から弥山、八経ヶ岳へと続く奥駆道、南には南奥駈道
     の山々が展望できる。
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08:40 弥山まで9.6km。山頂出発し、北斜面を下る。南斜面より急峻
     な坂道がつづく。
09:00 杖捨ての馬の背に差し掛かる。尾根左に十津川村釈迦谷を一望
     しながら、岩の細道を慎重に下りる。岩に打ち込まれた鉄筋に
     足を掛けまた、鎖場を下る。
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_15532692.jpg

09:38 椽の鼻を過ぎ尾根に出た処で、後ろを振り返ると、釈迦ケ岳の
     急峻な尾根道が一望。
09:46 両部分け、大きな岩の隙間から西側の谷の斜面が覘いている。
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_15574995.jpg

10:57 孔雀覗、尾根に張り出した平たい石に身を乗り出して、西側の
     絶壁を見下ろす肝試しの場所である。孔雀岳を西側に巻いて
     楊子ノ宿小屋を目指す。
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12:05 仏生ヶ岳も割愛し、西側の巻き道を進む。森の中で、逆峰して来
     た白装束の山伏4人とすれ違う。道を譲り敬意を払うと、しばらく
     してホラ貝を何度も吹き返してくれた。
     「気をつけて無事に行けよ」と聞こえた。
12:53 楊子ヶ宿小屋で、遅い昼食。雨がポツリ来る。
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13:05 小屋を出発
13:51 舟の峠、弥山まで4.6kmの表示、大幅に遅れている。途中、雨が
     降り出しカッパに着替える。
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15:02 明星ヶ岳の麓にとりつく。北へ向かうトラバースの途中、
15:15 登山道が途中で切れ、トレースの岩肌を登り探すが道は見えない。
     後続の登山者に道を尋ねて、北へのルートを確認。
     リーダーがロープを張り、それを伝って崩れた登山道をやり過ごす。
     ここで、大分時間を費やした。
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     登山道に復帰し、リーダーから、ヘッドランプをポケットに用意する
     よう指示が下る。
     雨が、ミゾレ混じりになり、雪になった。それから、誰一人、口を
     開かず無言で岩含みのトラバースを明星ヶ岳目指して登って行く。
     もう、エスケープルートは無い。
     皆が、弥山小屋がエスケープと想い、必至に登る。
     やがて、明星ヶ岳の西側を巻いて、天川出合方面からの分岐に
     到着する。
17:15 八経ヶ岳(1914.9m)頂上到着。日本百名山、近畿最高峰の頂きを
     制覇した瞬間だ。
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     先に到着している往復組とは、連絡取れず終、心配しているだろうな
     と思いつつ、急いで下る。
     途中、オオヤマレンゲの群生地があり、防護網で囲まれている。
     ドアが入口、出口があり、そこを通り抜けて、最後の登り道を渾身の
     力を絞って登る。
18:00前、日没前に弥山小屋に無事到着する。
     心配していた同僚が、登山道まで出迎えてくれ有難かった。
     弥山小屋は、ストーブを焚いて部屋を暖めてくれていた。翌朝まで、
     寒い事はなく快適だった。外は、寒風が吹いて冷気が増し、5月の
     気候とは思えない冬の寒さだ。
5月5日 快晴(行程:弥山~行者還岳~行者還トンネル西口)
     5時に起床、外に出て日の出を見る。小屋の周囲は、朝霜が降りて
     真っ白だ。
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05:30 縦走組4人は、弥山に登り御社を参拝する。弥山から、南に昨日苦労
     して登った八経ヶ岳、明星ヶ岳が朝焼けの空に映えている。
06:28 弥山小屋を後にし、昨日往復組が登って来た道を引き返す。
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07:26 理源太子像前、山伏姿の太子は、顔を真正面に向け下駄ばき、櫃に
     腰かけている。
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08:00 弁天の森、今日登ってきた登山者で賑わっている。
08:25 奥駈出合で小休止。今日は、ここから4.2km先の行者還岳を目指す
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_1655634.jpg

09:10 尾根の開けた一の峠で一服。
09:20 一の多和、荒廃した避難小屋。
09:29 トンネル西口への分岐標識。帰りは、奥駈出合まで戻らず、ここから
     下山を決める。
10:00 レーション。行者還岳はエスケープなので、リュックを登山道の脇に
     置いて登る。
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10:14 白色の岩尾根を過ぎると、クサタチバナの群生地が防護網で保護さ
     れている。花の姿はまだ見えない。
10:35 天川辻の標識。
10:46 行者還小屋の屋根上に行者還岳の岩肌が聳えている。
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10:55 行者還岳の東側を巻いて登り口の梯子にとりつく。
     4本程、梯子を登り南側の尾根に出て、西側の尾根伝いに山頂に登
     る。南側尾根から、大普賢岳が眺望出来、直ぐ間近に見えるが、
     3時間ぐらいだと聞く。
11:22 行者還岳山頂(1546.5m)に到着。山頂は、シャクナゲの見事な
     群生地道中一緒になった登山者が、東側に小屋が見える処を案内
     してもらい崖下を覗く。北の眺望には、弥仙の尾根が見える。
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_1691723.jpg

11:35 下山開始。
12:09 行者還小屋でトイレ休憩後、もと来た道を引き返す。途中、白色の
     岩尾根の先でリユックを回収し、
13:52 行者還トンネル西口への分岐から下山はじめる。
     テープを頼りに道なき道を、所々トラロープがありそれを頼りに
     急坂を下る。
14:55 行者還トンネル西口登山口(1094m) に無事戻る。
     登山口で、テントキーパーが笑顔で迎えてくれた。
     国道309号線で、天川川合まででて、
16:30 坪の内キャンプ場に到着。早速、すぐ近くの天ノ川温泉で2日間の汗
     を流す。30分の時間待ちであった。
2013/5/3~6 大峰山・奥駈道(釈迦岳~行者還岳縦走)_d0075852_1610756.jpg

18:00 キャンプ場の桜を見ながら酒盛りと夕食カレーライスを頂く。
     昨夜、弥山小屋(相部屋)では充分飲めなかった分、大いにお酒と
     話が盛り上がり時間を忘れる程でした。
5月6日 天候晴れ、今日は帰るだけです。
05:00 起床、パンとご飯の朝食を頂き、
05:50 坪の内キャンプ場を出発。国道309号線を北に登り、
07:00 近鉄下市口駅で1名を見送り、帰りは、京奈和自動車に乗り
07:30 頃かつらぎ町道の駅「紀ノ川万葉の里」に立ち寄りましたが、まだ、
     開店前でした。
     和歌山市内でお土産物をゲットすることになり、国道24号線を一路
     市内を目指す。
08:20 JR和歌山駅に到着。駅ビルの土産物店が開店しており、思い思いの
     特産品をゲットし、予定通り09:00和歌山港フェリーターミナルに
     到着する。
13:30 高松自動車道津田の松原SAで、高松組と飯山組に分かれて家路に
     向かう。
14:35 飯山市民総合センターに予定より早く帰着する。
今回は世界遺産登録後、初めての大峰奥駈道でどのコースを登るかだいぶ
迷ったが、その甲斐もあり、無事、大きな雨にも遭わず、また2日目は
快晴で言うこと無しでした。
次回は今回の北側か、南側を計画したいものです。
by siwakuyamanokai | 2013-05-08 20:35


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